彼とわたし
2016.11.15〜







「みさおくん、最近よく煙草吸いに行くね」「そう?…なに、寂しい?」「え、べ、つに、そんなことは………」「オレとしては、煙草を吸った後に口付けるとアンタが顔を歪めるのが好きなんだけど…引き止めた時の寂しそうな顔も良かったから、やっぱり吸ってくるよ」「意地悪!」





「怒ってるの?」「怒ってないよ」「嘘。むすっとしてる」「…別に怒ってはいないけど、最近でもわたし以外の誰かの血を吸ったのかなーって。…いじけてるだけです」「ふーん?まあ、昔を思い出して言っただけで、もうアンタの血しか吸ってないよ。信じられない?」「その昔に問題があるからね」「ああ、そういえばアンタを騙したこともあったね」「疑わざるを得ないでしょ」「オレが欲しいのは血も心もアンタのものだけなのに」「……みさおくん、ずるい」





「みさおくん、ごめんね…」「何で捨てるかな。覚えてなかったわけ?」「わ、忘れてました、ごめんなさい…。もう勝手に捨てたりしないから、こっち向いて…」「…今にも泣き出しそうな声で言わないでよ。もう怒ってないから」「ごめんね、ごめんねみさおくん」





「紗耶、ありがとう」「こちらこそありがとう。これからもよろしくね、躁くん」





「ねむ…」「ん?仕方ないな。一人じゃ眠れないアンタのために、オレももう寝ようかな」「わ、わたし何も言ってないけど…でも、本当のことだから一緒に寝よう」





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